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山あり谷あり自公党首、苦悩の地方行脚一巡(読売新聞)

 自民、公明両党の党首が、昨年秋の就任以来行ってきた47都道府県を巡る地方行脚をそれぞれ終えた。

 衆院選惨敗を受け、地方の声に耳を傾け党勢回復に役立てることなどを主眼とした旅だったが、党運営への不満や戸惑いの声を党内に抱えており、達成感に浸る余裕はないのが実情だ。

 自民党の谷垣総裁は29日、山形福島両県を訪れた。47番目となった福島県では、会津若松市に入った。自身が所属した「宏池会」(現在は古賀派)の大先輩で硬骨漢として知られた伊東正義・元外相の出身地だ。地元の支持者らとの意見交換を終えると、記者団に、「自民党への期待が、徐々に高まっている点は意を強くしている」と手応えをアピールした。

 だが、党内では、反転攻勢のきっかけをつかめないでいる党運営への不満が募り、執行部刷新を求める声が渦巻く。29日の同市での集会でも支持者から「恥ずかしい思いをして自民党のポスターを張っている。党内が一本化されているのか疑問だ。党として恥ずかしくないよう行動してほしい」との批判が出た。

 4月1日からの両院議員懇談会で意見集約し、不満の沈静化を狙う谷垣氏。「ここが胸突き八丁だ。参院選で負ければ潔く政治責任を取る。そのつもりで頑張る」と強調するが、難しいかじ取りが続きそうだ。

 一方、公明党の山口代表は28日、和歌山県を訪れ、代表就任以来の全国行脚を締めくくった。

 山口氏は、一連の行脚で「党の独自性」を一貫して主張。28日の同県での講演では「2大政党に飽き足らない民意を受け止める第3の勢力が必要だ。それを担うのは公明党だ」などと述べ、民主、自民の両党とは一線を画す考えを訴えた。

 ただ、政府が提出した子ども手当法案に公明党が賛成したことで、一部支持者から「すり寄りだ」と反発も買った。行脚の終盤では、「公明党が修正を提案して、それにすり寄ったのが民主党だ」などと釈明する場面も目立った。「是々非々路線」について支持者の理解をどう深められるかが課題となっている。

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